三毛猫にメスしかいない理由、あなたは説明できますか?

皆さんは犬派ですか?猫派ですか?

僕はどちらかというと犬派です。

ボーダーコリー飼ってみたいんですよね。YouTubeとかでボーダーコリーの動画見ているとその賢さに感心します。自分でリード外したりできるのはまじですごいですよね。多分5歳の僕よりギリ賢い。あと気が利く。でもその賢さ故に飼うのが難しいとも聞きます。ボーダーコリー有識者はコメントください。

前振りで散々犬の話をしましたが今回のテーマは猫です。猫の中でも三毛猫について。知っている人も多いかもしれませんが、三毛猫は基本的に全てメスです。僕はこれを名探偵コナンを通じて知りました。オスの三毛猫は非常に稀で、ほとんど存在しません。(めっちゃ余談ですが「稀」と「希」の違いについて、「稀」は存在の珍しさを、「希」は可能性の低さを意味するという違いがあるみたいです。)

話を戻します。

一般的に三毛猫全体におけるオスの割合は、約1/3万とのこと。めちゃくちゃ珍しいですね。その希少性故に過去には3000万円で取引されたこともあるそうです。

では何でこんなにオスの三毛猫は少ないのか。偶然ですかね?

なわけありませんね。ちゃんと遺伝学的な理由があります。今回はその理由について解説していこうと思います。

○性別の決まり方

猫に限らず、哺乳類の性別は基本的に性染色体によって決まります。人は23対の染色体の23対目、猫だと19対の染色体の19対目がその性染色体です。性染色体にはX染色体とY染色体の2種類があります。性染色体がXYだとオスに、XXだとメスになります。XYの性染色体を持つ父親から1つ、XXの性染色体を持つ母親から1つずつ性染色体を貰い、子供の染色体(XY/XX)が決まるのです。

○染色体と色の関係

三毛猫の色は白、黒、オレンジの3つがあります。

まず白色について。三毛猫の体毛で白い部分は斑点状になっています。この白斑の体毛を発現する遺伝子は常染色体(=性染色体以外の染色体)のある特定の領域(座位)に存在します。この遺伝子の型や発生時の細胞移動のランダム性により、白斑の範囲やパターンは決まります。遺伝子があるからといって必ず白い部分が発現するとは限らないし、そもそもこの遺伝子を持っていないこともあります。

次にオレンジと黒。オレンジ色の体毛を発現する遺伝子(オレンジ型)と黒色の体毛を発現する遺伝子(非オレンジ型)のどちらか一方がX染色体上の同じ座位に存在しています。その遺伝子に対応し、オレンジ/黒の体毛が発現します。ただし、この非オレンジ型だからといって必ず黒色が発現するとは限りません。品種や遺伝子修飾の関係で、灰色や茶色、チョコレート色等の似た色味になることもあります。

なお、Y染色体は体毛の色に関する情報を持ちません。

○なぜ三毛猫はメスが多いのか

いよいよメインディッシュです。

先述した通り、1つのX染色体上にはオレンジ型または非オレンジ型(≒黒)のどちらか一方が存在します。つまり言い換えると、1つのX染色体はオレンジか黒のどちらか1つの色の情報しか持ち得ないのです。

オスの性染色体はXYの組合わせです。Y染色体が体毛の色に関する情報を持たないことを考えると、1匹のオス猫が持つ色に関する主要な遺伝子は、X染色体のオレンジor黒の1つと常染色体の白1つ、合計2つなのです。このため、普通のオス猫が3色分の遺伝子を有することはあり得ず、オスの三毛猫は基本的に存在しないのです。

一方メス猫に関しては、両親それぞれからオレンジ型の遺伝子を持つX染色体と非オレンジ型の遺伝子を持つX染色体を1つずつ受け取ると、X(オレンジ)X(黒)の組み合わせでメスの三毛猫になるのです。難しい言葉で言うと、XO/Xoのヘテロ接合型というやつらしいです。かろうじて言葉自体は聞いたことがあります。

以上の理由から、三毛猫は基本全てメスなのです。この理屈めっちゃ面白くないですか?僕はこの話を初めて聞いた時に感動しました。

○オスの三毛猫の正体

オスの三毛猫ができない理由は先ほど説明しました。しかし実際は、僅かながらにオスの三毛猫は存在するのです。ではこいつらは何者なのでしょうか。エイリアンでしょうか。

いいえ違います。オスの三毛猫の正体は、XXYという、通常ではあり得ない性染色体の組み合わせを有する猫なのです。性染色体XXYのうち、XXの部分がX(オレンジ)X(黒)の組み合わせで、そこにYが加わってオスになる、というのがオスの三毛猫が誕生するメカニズムです。

なんと性染色体がXXYの組み合わせであるオスというのは人間にも存在します。

先天性の染色体異常により、性染色体がこのような組み合わせになる病気をクラインフェルター症候群といいます。日本のデータだと、男児出生10000例当たり6例ほど存在するとのこと。過剰なX染色体の60%は母親から受け継いだものです。

高身長、長い上下肢、女性乳房化等が症状としてみられます。また、精巣発育不全をきたすこともあり、クラインフェルター症候群の患者やオスの三毛猫は生殖能力が極めて低かったり、そもそもなかったりします。更に、X染色体を3つ、4つ有する人もおり、何と5つ有する人もいるらしいです。

○次回予告

白猫の体毛について。白猫が誕生するメカニズムは2通りあります。

まず1つ目は、先述した白斑の体毛を発現する遺伝子により白斑が全身に広まったものです。白斑が全身の黒色やオレンジ色の毛を塗りつぶすように生じることで全身が白くなります。この場合、体の一部に僅かに黒色やオレンジ色の毛が残っていることもあります。

もう1つは優性白遺伝子です。その名の通り、この遺伝子はオレンジ/非オレンジ型の遺伝子より優位に白い毛を発現させます。なおこの遺伝子は、内耳の形成に関わる細胞に影響を……

調べてみたとこ、この話が思いの外深くて面白かったので、次回のブログに回そうと思います!次回もぜひ読んでみてください!

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